HPがSamsungのプリンタ事業を買収

私の元上司がS級(妖怪か?)スタッフとしてサムスンに転職し、プリンタ部門を再編しました。もう、これは15年くらい前で、退職後10年は経ったので、今、やっと当時のことを記事に書くことが出来るようになり、孫子の兵法をベースにしたサムスン経営の凄さを書いています。

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そんな中、スラド経由で(記事はUSA Today)のタレコミを目撃。

HPがサムスンのプリンタ部門を $1.05B (102円換算で1071億円)で買収とのこと。
HPさん、そんなにサムスンが欲しかったのかな?

記事によるとサムスンが保有するプリンタ関連の特許数は6500件。
レーザプリンタに関して、最先端技術を研究している研究開発部門での人員は1300名。
これをすべて引き受けるみたいだ。

サムスンのGalaxy Note 7の防水問題、それに発火もあるかな?でトータル・リコールされているところなので、ちょうど良い資金源なのかも。

http://usat.ly/2chV8GE

サムスンは売り逃げと思っているのだろうか?
更に、シャープを買い取った鴻海はどうなのか?


お世辞でもプリンタ・コピヤ開発は順調に進んでいるとは言い難い。

(私にコントローラソフトを伝授して下さったA師匠、ハードウェア設計を伝授して下さったI師匠含めて関係者のみなさんごめんなさい。ちょっと前に、元同期T氏経由でみなさんお元気にされていらっしゃると伺ってます。)

さらに、Lexmarkのインクジェット部門は当時から製造を担当していた船井電機さんが買い取っている。他の再編もどこかで流れていたけど、それが思い出せないので申し訳ない。
LGもMEMJETプリンタに手を出しましたが、どうなったやら・・・
騙し合いで売り逃げを考えているのかwww・・・

は詭道なり



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Wantedly.comの不思議な市場

今日(2016/09/09)、FCCJ(日本外国特派員協会)にてWantedly.comのCEOである仲暁子氏が記者会見を行った。

Press Conference: Akiko Naka, CEO of Wantedly

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Wantedlyは企業の人財マッチング会社であり、人材派遣ではない。
更にクラウドソーシングサービスでもないし、そこに向かって仕事をしているわけではない。
SNSを使って企業がそこにランディングページを作って人財確保するのと、ジョブマッチングを行う。
リクルーティングサービスである。

Wantedly.comはすごく若い会社であり、CEOの仲氏も30歳チョイで、異色の経歴の持ち主である。
そして平均年齢が28歳と言うことだ。

どのようにここのビジネスモデルがあるのかと気になったので、ホームページを見たら、前述したように企業が有料のランディングページを作り、人材確保することが可能だと。

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現在、18,000件の需要があり、5000件の仕事のオファーがあり、月間100万人のアクティブユーザがいるとのことの大きなソーシャル仕事サイトでもある。

ナニがみんなを魅了するのかと言うと、探している方もジョブマッチングをする方も、タグで相手を探すことができる。
エンジニアを探したいなら「Engineer」と入れたり、更に詳しく「Software Engineer」など記述してターゲットを絞っていく。
そして、ジョブマッチングが出来たなら、軽い形で会うようにと。つまりお見合いみたいな形で。
かしこまった形だとお互い(求職者も雇用者も)が長く続かないだろうと。
更にゆるくさせるために、給与や福利厚生のことを載せないことにしている。

そして、日本人の多くが会社を辞める場合、給料の問題は二の次であり、一番大きな課題が人間関係だと。
Wantedlyはそこに目をつけた。
楽しくない人間関係で腐っていく自分をどうやって仕事のモチベーションを上げていくのかと。
しかし、日本人はなかなか転職しない。
転職を恐れているのもある。
転職をすると、ゼロ以下からの人間関係を構築する必要があるからだろうと言う恐れがどこかにあるのだろう。
つまり、転職でバージョンアップではなく、振り出しに戻ると言う保守的な想像から人財モビリティが少ないとも言える。
しかし、すでに終身雇用制度は終わっている。
仕事を選べる時代でもあるし、バックボーンがあればどこでも働ける。
更に語学ができれば(最低でも英語力が必要)。

WantedlyにはMotivation 3.0と言う発想がある。
まず、1.0時代は石器時代で強制的に色々とさせらたときで、2.0は飴と鞭でおでこを撫でながら、ホッペにビンタを食らわす時代で、更に今の3.0は喜びと共感を得てやる気を出させる時代であると。

その中で Wantedly は仕事をするのにワクワクする相手を見つけやすくする仕組みを提供してくれる。
多くの会社がすでに活用し、コラボを可能にする場を設けてくれている。
社長の仲氏は、あくまでもクラウドソーシングサービスでも人材派遣でもないと主張された。

昨今、企業が部門をスピンオフさせたり、人財がいない場合、ハッシュタグを利用して、プロジェクトベースで仕事をするようになり、Wantedlyみたいな仕組みに人気が出ているそうだ。時代はアメーバ的にくっついて、分離する。
プロジェクトベースであるのと、ランサーズが提供するような「コンペ制度」ではないので、エンジニアやデザイナーの仕事を雇い主にパクられることがないのが魅力であるだろう。
そしてクラウドソーシングの仕事は今後AIの発展で多くの仕事が置き換えられるだろうと。
(そこまではちょっと言い過ぎかと思ったけど)

会社の未来は?
今、海外展開している。インドネシアにもオフィスを設けた。
当初は日本人を起用したが、上手く行かなかったのでやはり現地の人をヘッドにしたらスムーズになったと。
郷に入っては郷に従えと言うのだろう。

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そして、英語力はMUSTだと。
日本のマーケットはローカライズしても、所詮日本のみ。
英語ができれば、英語を話せる世界の人たちを相手にできる。
市場が大きく変わる。
故に次の展開はシンガポールとのことだ。ここも英語圏ですね。

今後、力を入れるのはアジア圏だろうと。
しかしやはり、最後のフロンティアはアフリカだろう。
やはり言葉ができることは大切なので、ぜひWantedlyに登録する人たちも英語をもっと身につけて、ご自身の可能性を広げて欲しいです。世界が変わります。

Asia Super Gridはありえるのか?

2016/09/06 にてFCCJにて3名の記者会見があった。
Bo Normak, Renewable Energy Inst., Ronnie Belmans, Global Smart Grid Fed., Hiroshi Takahashi, Tsuru U.

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今、北欧では自然エネルギーを各国へ供給している。
原発も2050にはすべて廃止するとのこと。
原発に掛かる管理コストをこれ以上増やせないからだろう。

ノルディック地方でのエネルギーの輸出量は16TWhで、バルティック地方の輸入量は8TWhである。

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ここで必要なのは、お互いに必要に応じて供給することだと。
そこで、現在、ノルディック及びバルト地方では政治の垣根を下げて、自然エネルギーの供給を互いにしようと動きを見せた。今、課題になっているのが化石燃料である。2030年には火力発電をすべて廃止する予定でもある。

そこで日本は新たに増設しているのに耳を疑ったそうだ。
しかし、日本の事情も理解して欲しい。燃料費で毎日80億円もの赤字を垂れ流しているのだからと。
しかし、それを考えたら、風力、水力、バイオマス、ソーラーに力を入れてもいいのでは?と言う意見も後を絶たない。そして、原発から出た核燃料廃棄物の最終処分場をめぐる問題もある。

欧州では日本みたいに50Hzと60Hz問題はないが、やはりシステムの違いですべてを地下ケーブルにする時、High Voltage DCに変換する際に、一度、ゼロVに戻す必要がある。これがヨーロッパを分断するシステムの問題でもある。面白いことに、ヨーロッパは国は分断されているが、地下ケーブルやパイプラインでトルコ含めてつながっていることが多い。分断されているキプロスも同様で管理しているのは同じ電力会社である。

さてと、アジアでも同じことが出来ないか?
日本はリーダーシップを取れるだけの能力がある。
そして、今後、中国、韓国、ロシアにも必要なエネルギー供給ができる国でもありながら、政治の壁で分断されている。確かにユーロトンネルみたいに、釜山から福岡へトンネルを掘ることはいつでもできる。しかし、互いにやりたくない大人の事情が多々ある。

日本の問題は、電力供給の自由化が(擬似的に配給を選べるが)始まったが事実上、各電力会社が独占しているので、マーケットニーズを意識していないので電力価格が下がらないのだろう。しかし、やはりノルウェーでも課題になったのが、この電力グリッドを作るのに、コストがかかり、電力事業その物の雲行きが悪くなった。

これを乗り越えねば、今後すべての国が安心して暮らせる日は来ないだろうと。

三名いわく、今後、電力供給が個人レベルで達成できるようになり(Internet of Power)接続を怠れば、国も企業も個人も大きな機会損失に会うだろうと。

中国が東シナ海、日本海・尖閣諸島、韓国も竹島をもめている中、経済をどう発展させるかすごく難しい時代になったことは確か。昔なら、閉鎖しろ!そして相手国の住民を捕虜にしろと言える時代だったが、今は食料も物資も技術も、そして人員を供給している仲なので、不可能である。

そうなったら、こちらから供給できる仕組みを先に作り上げてしまうのも良いかも。
ただ、感情的に繋がりたくないと言う互いの気持ちが強すぎるのだろう。

先週のビデオ投稿ダイジェスト(2016/08/28〜09/03)

先週のビデオ投稿ダイジェスト(2016/08/28〜09/03)
Weekly Video Digest of 2016/08/28〜09/03

またほとんど周回遅れになってしまったアップデート!

実は8/21〜27の週はビデオ投稿がなかったのです。トホホ。

さて、先週は:

2016/08/31 Kindle Unlimited が早くも失速
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2016/09/02 排気ガスでインクを作るインドの人たち
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中京テレビ放送がネット配信番組を

今日、日本外国特派員協会にて中京テレビが記者会見を行った。
そこのクリエイターの一人として今回記者会見を仕掛けたのが昨年度の会長の Suvendrini Kakuchi さん(写真中央の女性で、我々は通称Driniさんと呼んでます)。

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今回、既にネット動画配信アプリやサイトが乱立するなか、何故こんな無謀なことを?と思われる方が多いと思う。そして、更に、これから新たに中京テレビさんのためだけのアプリをダウンロードするか?

まず、この仕組み(野望)を伝えよう。
中京テレビは東海地方のローカル局で、それがキー局へ地方コンテンツを提供している。
そのメインの現場が岐阜県、三重県、愛知県である。そして中心が愛知県名古屋市である。
そんな田舎のテレビ局が何を血迷って世界を相手にするのか。

そこで、このサービス(役務)を説明します。
記者会見での配布資料はこちら: http://bit.ly/2c1ug8A (Dropbox連携)

名前は「Chuun」(チューン)でスローガンが「手のひら改革」!!!
もうこの時点で鷹の爪団と戦うような野望がメラメラ。(f・Д・)f タ~カ~ノ~ツ~メ~

ここには大きくオリジナリティを出す2つの仕組みがあり、名前が中途半端な3.9chと4.1chがある(笑)
その他、地上波放送の再放送の配信とスポーツとニュース専門チャンネルの合計4つ構成で成り立つ。

3.9チャンネルがChuunでしか見られないクリエイターのオリジナル番組。
4.1チャンネルが中京テレビが制作した番組の再放送。
東海エリアのニュース・スポーツ。
その他、地上波の配信。

本日記者会見を行ったのが写真の両端はFCCJの人たちなので省きますが、右の外人の横からコンテンツ統括プロデューサの青木繁治氏、その隣りが文学界からの小説家の石田依良氏、中央の女性が前述のSuvendrini Kakuchi氏(外人ジャーナリスト)、そしてお笑い界からの放送作家である倉本美津留氏です。

4人のそれぞれの意見が出ており、まだ、どんな番組になるかわかっていないのと、地方創生を意識して作っていくと。

やはり、版権フリーにしていきたい意識もあり、若者を大勢取り込みたい。
東海地方を中心に日本とアジアをもっと近づけたい、これからは若い人たちが自分のメディアを通じて発信する時代であるのでマスメディアではなくマイ・メディアでもなく、「人メディア」的な要素でChuunを育てていきたいと。
ここ(Chuun)でしか見れないクリエイターたちを通じて面白い番組を作っていきたい。だからこれをやる意味があると。
2020年のオリンピックのことはまだ考えていない。英語配信?今でも不明なのに、そんな先のことはどうバケているかわからないので長期戦略は走りながら考えたいと。

アップロードした時点で、ニコニコ動画やYouTubeにも無断転送は想定している。
しかし、最初にChuunのアプリをダウンロードして欲しい。
そこから拡散されるのは仕方ないと思うっている。
そして、今後はもっとクリエイターさんたちも増やしていきたく、番組を見守って欲しい。

いちローカルのテレビ局がやることは厳しい試みだが、星の数ある番組の中で、なぜかと?
プロデューサの青木氏は、中京テレビのDNAにあるのだろうと。
変わった風土があるのが中京テレビなのだろう!
そして取り敢えず、今日の記者会見に上司に「かまして来い」(Kick Ass!)と言うメールが来たくらいだそうだ。

Chuunは安定を求めるのではなく、やってみせる!
Chuunでしか見れないクリエイターたちを応援して欲しい。
そしてこれが低迷しているテレビの視聴率アップにも繋がるだろうと言う野望がある。
無料配信がため、アプリで広告が入る仕組みにするのか、スポンサーを呼び寄せるのか、その両方になるだろうと。
しかし何をやるかはわからないけど(笑)

NTTドコモのNOTTVがユーザ獲得できず失速し、Hulu、Netflix、YouTube、ニコニコ動画と戦うことになるだろう。Good Luckとしか言いようがない。メゲていたら何もできない時代であることは確かでやったもん勝ちである。

 

排気ガスの不純物を再利用しインクを

バンガロールはインドのシリコンバレーとも呼ばれるようになりました。
そこで、MITからスピンオフした会社が車の出す排気ガス除去で、何か再利用できないかと考えついたのがインクでした。

インクと言えば、カーボンブラックと呼ばれるくらい黒い。
排気ガスにはカーボン(炭素)があり、それを黒インクとして再利用するアイデアを Graviky社が考え出しました。

新興国(発展途上国)では車の排気ガス問題は大きいです。
インドも中国もブラジルも例外ではありません。
いや、それどころか、先進国と言われているアメリカ、日本、イギリス、フランス、ドイツですら排気ガス問題は大きいです。

Graviky社はエキゾーストパイプの先にフィルターを設けて、そのすすを取り除いて、不純物の再利用を考えました。
最初はフィルターのみでしたが、この不純物の再利用をすることによってマネタイズすることが可能になる。

何しろ、WHOによると排気ガスによって500万人の未熟児が命を落としているとのことです。Premature Deathと言うことです。
綺麗な空気で少しでも病気にならず、暮らせるようになりたいと言う素朴な思いからこの深刻な問題の解決を試みています。

中国ですら、北京市内でサミットとかの場合に車の交通規制をすると青空が見えるのに、普段はマスクどころかガスマスクをしないと病気になってしまいそうな汚れた大気の中で暮らす人たちはどうなってしまうのか心配です。


 
実際、クリーンディーゼルだってダメだったと言うことです。
エキゾーストパイプの先にフィルターをつけるほうがずっと良いだろう。
クリーンディーゼルの場合、ナノレベルの粒子が体内に入ってくるほうが悪いだろうと言う学者のいるくらいです。これだけは人類はまだ経験したことないので、未知のファクターです。
大気汚染問題は今、何か手を打たないと手遅れになります。
みんなが水素エンジン車両や電気自動車を買える人ばかりではないし、水素も電気補給スタンドも 後進国にはない(先進国ですらない)課題がある。

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