OpenAIがMSと距離を置き始めて、Googleにラブコール

去年からお互い平行線を辿っていた内容があった。
互いをライバル意識しはじめて、どっちが上か下か、優れているか劣っているかと。
そして、更にGPUパワーが足らなくなってきた。

https://www.cnbc.com/2025/07/16/openai-googles-cloud-chatgpt.html

  • ChatGPTを使う人が世界中で増えてきて、多大な計算能力が必要になっている。
  • これまでは、マイクロソフトのクラウド(Azure)だけを使っていたが、それだけでは足りなくなってきた。
  • そこでOpenAIは、Googleのクラウドも使うことを発表した。
  • 他にも、CoreWeave(コアウィーブ)Oracleという会社のクラウドも使う。
  • Googleのクラウドは、日本・アメリカ・オランダ・ノルウェー・イギリスなどの国で動く予定。
  • これにより、ChatGPTがもっと安定して、いろいろな国の人に使いやすくなる。
  • Googleは、AIクラウドの分野ではまだ小さいけど、Anthropic(OpenAIの元社員が作ったAI会社)とも提携している。
  • マイクロソフトは今もChatGPTのAPIを独占的に提供している。
  • OpenAIの社長サム・アルトマンさんは、4月2日にGPUが足りないとSNSで言っていた。
  • 「10万台単位でGPUパワーを持ってる人はすぐに連絡ください!」と投稿するくらい、今はGPUパワー不足が深刻
    • H20などが大量に必要だと伺える
    • Elon Muskへ頼んだらとヤジまで飛んでいる

ここかららが本題になります

AI業界の今後1年:クラウド競争と分裂の予測

普通に考えたら、AI業界の競争が激化し、分裂する予測が立ちます。
そもそもMSがOpenAIに2024年の時点で13億ドル(約1.9兆円)を注ぎ込んでいる。
同じようにAmazon もAnthropicに数十億ドルを注ぎ込んでいる。
そして、Google以外にAWSでAPIを走らせれるようにしている。
1年以内に覇者がでるのかどうか。
それともあと淘汰されるまで5年はかかるのか?

クラウド企業の陣取り合戦

言わずと知れたバトルロイヤルが激化するだろう。
すでにマイクロソフト、グーグル、アマゾンなど大手IT企業は、自社のクラウドでAIを動かしてもらうために競争している。
OpenAIがMS Azureだけを利用していたが、MSが同社をライバル視するようになり、やはり避けて通れない道になったわけです。今後はGoogle Cloudのみあらず、GPUパワー確保のためにAWSも視野に入れるだろうと。

大手AI企業の関係変化

すでに始まっていることだが、MSがOpenAI社をライバル視したことによって自社AIを開発しているだろうと。そこにはOpenAIだけでなく、インフラを提供するAmazonやOracleも含めて、それぞれ違った自社モデルのLLMが開発されて、競争が激化するだろう。

独占的な提携の崩壊

すでにOpenAIがGoogleへ乗り換えではないが、併用ということになったので、1社のみで生成AIを提供する契約が崩壊し始めた。
これは憶測だが、GPUパワーが圧倒的に足らないのだろうと。
最初は国別でマルチクラウドにすることでサービス提供を安定化させる予想がつく。

オープンとクローズドの世界が対立

AIの世界でもオープンソースの世界とクローズドソースの世界がバトルを始める。
実際、OpenAIのGPTシリーズもほぼクローズドの世界で開発されてきた。
今でもそのクローズドの世界から抜け出そうという人達がいて、内部紛争まで発生していると耳にする。

GPU不足とコスト高騰化

すでにSam Altman氏が4月Xにて誰か10万単位のGPUパワーくださいとお願いをしたくらいです。
そして、大手インフラ提供企業のアマゾンがGPUを買い占めはじめる頃だろうと。
つまりリソースをもったものが権力を握るのはいつもの時代。
そこにはデータセンターの統廃合も今後は含まれるのでは。

ザクっとこんなことが頭の中に横切ったので紹介しましいた。

どの道、まだ中華が参加していない。
ここでDeep Seek などが参加して、さらにオンプレミスでより効率よく動かせるようになれば違うレベルの競争も起きるだろう。

日本のPreferred NetworksのPlamoの発展も忘れてはならない。