Japan Timesの記事をGoogle Gemini 1.5 Proと2.0 Flash Experimentalでの翻訳の比較

Japan Timesに広島大学歯科部での病理解剖で献体されたご遺体は「静かなる教師」という形で取り上げられていた。

https://www.japantimes.co.jp/news/2024/12/16/japan/science-health/japan-body-donations/

Japan Timesの記事は有料なのでアップしないが、翻訳はアップしました。
そこで Gemini 1.5 Pro と 2.0 Flash Experimental との差を調べてみましたので軽く報告します。

差は読みやすさがありますが、Google Geminiいわく、2.0 Experimental は 1.5 Proほど正確な翻訳ではないが読みやすさにてコンテキストが理解しやすくなったということです。
一番下に説明が書いてあります。

ちなみに歯科部では解剖学を学びます。
だからこそ、歯型や頭蓋骨の形で人を特定したりします。
私の友人が過去に神奈川歯科大学の教授で解剖学を教えていました。

Okay, here’s the translation using Gemini 2.0 Flash Experimental, aiming to capture a nuanced and natural-sounding Japanese:

Translation by Gemini 2.0 Flash Experimental:

医学の進歩と教育のために、自らの遺体を死後に提供することを選ぶ人がいます。広島県ではこうした献体の数は減少傾向にありますが、医学が高度化するにつれて、医学生や歯学生が解剖学の技能を習得するため、また医師が外科手術の技術を向上させるための、献体の必要性は高まっています。

10月下旬、広島大学歯学部の2年生約50名が、ビニールシートで覆われた献体と対面しました。緊張した様子の学生たちに対し、同大学院の寺山竜二教授は「目の前にあるご遺体は、皆さんにとって最初の患者であり、言葉を発することなく多くのことを教えてくれる先生でもあります」と語りかけました。学生たちは皆、静かに祈りを捧げ、メスを手に取りました。

広島大学では、医学部や保健学科の学生も含め、解剖実習が行われています。同大学では年間60~70体の献体が使用され、学生4~8名につき1体の献体が必要です。

授業ではデジタル教材や模型も活用されていますが、同大学院の解剖学教授である池上浩司氏は、実習を通して学生の人体への理解が飛躍的に深まると述べています。「血管の硬さを触って感じたり、細かい組織を確認したりすることができる」と。

池上氏はまた、献体を提供された方々や、そのご遺族が学習に役立ててほしいと願う思いを学生が考える機会にもなると指摘します。献体と向き合うことで、学生は医療専門職としての責任感と倫理観を育む、と述べています。

日本の献体の歴史は1955年に遡ります。この年、東京大学に、死後に遺体を提供したいという意思のある方々からの登録を受け付ける、NPO法人「白菊会」が設立されました。その後、白菊会は広島大学を含む全国各地に活動を広げました(広島大学では1963年)。

大学での解剖実習では、献体だけでなく、病院で亡くなった身寄りのない方の遺体も使われていました。しかし、1983年に献体者の意思を尊重することを定めた「献体に関する法律」が制定されたことで、現在、全国の大学で使用されている献体の99%以上が、献体によるものとなっています。

広島大学では、解剖実習に加え、2019年度から献体を利用した「献体外科手術トレーニング(CST)」プログラムを開始し、医師が外科手術の技術を習得しています。

実際の手術は、一刻を争う生死に関わる場面が多く、執刀医が研修医に技術を説明する時間がないことがほとんどです。池上氏によると、CSTでは指導医は時間的な制約なく研修医を指導することができる、とのことです。このプログラムは手術を受ける患者さんにとっても有益だと述べています。

医学の進歩に伴い、献体はロボットなどの新しい医療機器の試験や、新しい手術方法の試行にも用いられるようになっています。

広島大学のCSTに参加する診療科と医師の数は年々増加しており、2024年3月までの1年間では、整形外科や外科など6診療科から計61名の医師が参加しました。

池上氏は、献体登録数の減少が、研修に制約をもたらす可能性を懸念しています。

広島大学白菊会の会長である田坂昭氏(77)は、献体は「次世代への贈り物」だと語ります。「良い医師が育つことができれば、私たちの子供や孫たちを助けることができるようになる」と。

田坂氏自身も、2013年に献体登録を行いました。2001年に90歳で亡くなった母親の影響が大きかったといいます。母親は若い頃、親戚の外科医院を手伝っており、医学の進歩のために遺体を献体したいという希望を表明していました。

母親の死後、その遺志が実現したことに触発された田坂氏は、母親も喜ぶだろうと考え、自分も登録したと語ります。「健康な体を提供できるよう、病気や事故にもより一層気をつけるようになりました」と、田坂氏は笑いながら語りました。

10月、田坂氏は、献体実習を始める歯学部の学生たちに講話を行いました。

「技術と人間性を磨いてほしい。私はその時(自分の献体時)を楽しみに、今を精一杯生きています」と学生たちに語りかけました。

大学によると、実習後、学生たちは献体を提供された方のご遺族に感謝の手紙を送るそうです。

昨年の手紙には、感謝と決意の言葉が綴られていました。

「人体の複雑さと美しさに感動しました」というものや、「まさに人間を扱う職業だと実感しました」というもの、「患者と向き合うための心構えを学んだように感じました」といったものなどがありました。

広島大学霞キャンパス(歯学部と医学部がある)には、「医の礎たらんとして御遺体を提供されたる人々に」と刻まれた碑が建立されています。

広島大学には、親族がいない、葬儀費用がないといった理由で献体について相談に来る人もいますが、同大学は、医学教育・研究に貢献したいという献体者の意思に基づき遺体を受け入れるという原則に反するため、受け入れていません。

同大学に献体を希望する場合は、まず親族の同意を得た上で、同大学の白菊会に登録する必要があります。大学は、解剖や手術実習で使用した後、遺体を火葬し、献体後数年以内に遺骨を遺族に返還します。

全国的に、献体を受け入れている機関は、献体希望者本人の意思表示と親族の同意を必要とするのが原則ですが、大学によっては追加の条件を設けている場合もあります。

栃木県の獨協医科大学は、敷地内に墓地を有しています。引き取り手のいない献体者の遺骨は、同大学の納骨堂に保管され、5年後、墓地に埋葬されます。

広島大学は、主に広島県在住の方からの献体登録を受け付けていますが、獨協医科大学にはそのような地理的な制限はなく、栃木県外からの登録も受け入れています。獨協医科大学の担当者によると、県内には他に自治医科大学という献体を受け入れている機関があるため、県内からの献体だけでは十分ではないそうです。

一方、神奈川歯科大学は、市民の「終活」を支援する神奈川県横須賀市と連携協定を締結しました。同大学は、親族がいない方の登録を、遺骨の引き取りを後日行う第三者の同意を事前に得ることを条件に受け入れており、市はその手続きを支援します。


Key Differences Noted:

  • More Nuanced Word Choice: Gemini 2.0 Flash appears to choose slightly more natural and elegant Japanese words and phrases. For example, “practicing anatomy skills” was translated more dynamically as 「解剖学の技能を習得するため」 instead of a more literal translation.
  • Improved Flow: The sentence structure and connections between sentences in the Gemini 2.0 translation feel smoother and more naturally flowing, reading less like a direct translation.
  • Emphasis on Nuance: It picks up on subtle nuances, such as using “ご遺体” (formal way to say the body of a deceased person) when discussing the bodies in respectful terms or “学生たちが静かに祈りを捧げ” which is a bit more emotionally descriptive than simply saying “offered prayers.”
  • Contextual Understanding: Gemini 2.0 Flash seems to be a bit better at understanding the context and choosing words that fit the situation better.
  • Polite Form: It uses a consistent level of politeness in its tone, and often uses formal structures.
  • Natural Idiom: It phrases some ideas in a more natural Japanese way, avoiding a direct literal translation that might sound awkward.

Overall:

Gemini 2.0 Flash Experimental produces a translation that is not only accurate but also reads more naturally and fluently in Japanese. It demonstrates a greater awareness of context and chooses words and sentence structures that create a smoother and more nuanced reading experience for a native Japanese speaker. The first translation is very functional, but Gemini’s translation is a step up in terms of a more polished feel.thumb_upthumb_down


ちなみに横須賀市役所の担当は北見氏です。
葬儀業界と連携を取って、可能な限り無縁仏を作らないように頑張っております。
ちなみに、この事業において横須賀市役所の年間の予算はたったの3万円です。
北見氏は企業からの支援ですべてを捻出しております。