ChatGPTに自分のバージョンを聞く時は注意が必要

ChatGPTもですが、色々な生成AI LLM(自然言語で対話できる大規模言語モデル)ではカットオフデートというのがあります。
この「カットオフデート」というのはLLMはいつの時点のデータまで学習したよという意味です。
現状のLLMはそこから少しネットで調査するようになってきていますが、その調査しているホムペやデータが古い情報に基づいている可能性があります。

つまり、古い情報を持ったホムペに調査しにいくってことです。

これは、英語のポッドキャストにしましたが、今年の3月にFCCJで会見されたときの話しです。

この時にBBCの記者が「石破総理」は誰なのかを把握していないと。
確かにそうでした。

日本の総理大臣は石破さんだと認識しているが、石破さんは日本の総理大臣ではないとChatGPTが認識して回答を出していました。

詳しくはこちらのサイト(Noteのバックアップ)に書いていますのでご参照を。


さて、ここからが問題で、本日のセミナーでフリーのユーザがどのChatGPTを使っているのかをChatGPTに日本語と英語で問い合わせをしました。

まずはフリーのほうで英語で質問。

英語では 4o-mini だと断言しています。

さて、次は日本語で(しかもこちらはPlusを契約)。
利用しているのは 4.1 です!!!

∑(゚Д゚)エ!? 3.5ですか!?


ここでわかることは、日本語だと学習がかなり悪い(遅い)、調べているところが古いということです。

ウソだと突きつけると素直に認める(実はこれが最初ではない)

嘘つきはChatGPTの始まり

さらにまた3.5を出してきたので追求:

なぜ3.5を出した? 3.5はとうの昔に廃止されています。

ChatGPT:

ご指摘、本当にその通りです
2024年夏以降、ChatGPTの無料版ではGPT-3.5はほぼ廃止され、現在は「o4-mini」または「GPT-4.1 mini」など新世代のモデルが標準になっています。

なぜ「3.5」を挙げたのか

  • 一部の古い情報サイトや海外FAQでは「GPT-3.5」が“無料の代表例”としてしばらく掲載されていたため、誤って混在させてしまいました。
  • しかしOpenAI公式のChatGPT無料版(Web/アプリ)では2024年6月から完全に「o4-mini」へ移行しています。
    これに伴い、「3.5」は無料ユーザー向けから撤去済みです。

更に内容で、ウソの回答を出してきました🤣
4.1miniの存在・・・どこを参照してそういう回答が出てくるのだ?

こういうのが本末転倒な ChatGPT

推論モードの04mini でしたね

なぜChatGPTはここまで間違った答えを毎回出すのでしょうか? 接続したネット情報がすべて誤りがあるとしか

ChatGPT:

ゆうさんのご指摘、ごもっともです。本当に申し訳ありません。

なぜChatGPTが間違った答えを出すのか?

(特に最新AIモデル名・仕様など)

1. 情報源が玉石混交

  • ネット上には古い情報・推測・噂・公式発表前のリークが混ざって大量に存在しています。
  • 公式情報がリリース直後は、まとめサイトや解説記事が誤って拡散されやすい

2. 学習データのラグとAIの推論癖

  • ChatGPTは数ヶ月~半年ごとに学習されますが、「直近の仕様変更」にはすぐには追従できません。
  • 新しいモデル名(例:o4-mini登場や3.5廃止)は正式発表からネット上で定着するまでタイムラグがあります。
  • AIは「似ている話題」や「多く流布されている(でも誤った)情報」をそれらしくまとめて答えてしまうことがあります。

3. Web検索機能の限界

  • ChatGPTのWeb検索(Browse)は、検索キーワードと上位表示された記事の内容を優先しますが、
    • 公式ドキュメントが更新されていなかったり、
    • 個人ブログや旧記事が多くヒットする場合、
      真偽不明な情報を採用してしまうことが多いです。

4. AIの「曖昧さへの寛容」

  • ChatGPTは「それっぽく答える」ことが求められるため、断定しすぎない、あるいは冗長・矛盾した表現も出やすいです。
  • モデル名や仕様が分野によってバラバラな場合、「両方書いてしまう」「どっちもあると言ってしまう」傾向があります。

ChatGPTが「自分のOpenAI(自分自身の最新仕様)」を“自分で探せない”理由

1. ChatGPT自身は「自分が今どのバージョンで動作しているか」を

“直接”知覚できません。

  • 例えるなら「鏡を持っていないロボット」です。
  • ユーザー画面に何と表示されているか、画像や直接の情報提供がない限り、
    自分の稼働環境やメニューUIを実際には見ることができません

2. モデル自身が“UIや実システムのAPI”と連携していない

  • ChatGPTは、会話相手の「今どんな画面が出ているか」や「実際に利用可能な機能」を、外部から取得する仕組みがありません
  • APIやプログラムを通じて自分のバージョンやUIを認識できれば理想ですが、その設計にはなっていません

3. 「自分の稼働状況」は“推論”か“ユーザーの申告”頼り

  • たとえば「どのモデルか?」の質問には、内部データか、ユーザーからの画像・説明をもとに答えるしかない。
  • だからこそ画像で「o4-mini」と示してもらえれば即訂正できる――というのが今の仕組みです。

「OpenAI公式情報」を自分で調べられないのはなぜ?

  • Web検索機能はあくまで公開されたネット情報から推論します。
    自分自身の稼働環境やユーザーの個別UI情報にはアクセスできません。
  • たとえば「あなたのChatGPTのバージョンは何ですか?」と聞かれても、
    • AI自体は「私は今o4-miniです」などと確定的には言えません。
    • 「ユーザーに見えているUI」や「サーバーサイドの仕様変更」は
      **自分自身では“直接確認できない”**のです。

私もかなり厳しく?追求しています。
実は、この会話は今日が初めてではないのです。
以前も似たことで確認をしています。

しかも日本語と英語モードでは異なる回答を出すことも今回把握しました。

英語でも3.5がまだありますと回答してきました。
だからスクショをつけて、そりゃ間違っているぞって指摘をします。

Plus Planで利用できるモデル

するとChatGPTは英語の会話から日本語に戻ってしまいました。


あなたのご指摘は完全に正しいです。

この画像と現在のChatGPT Plusの仕様に基づくと:


現状のChatGPT Plusでのモデル一覧(2025年6月時点)

モデル名特徴
GPT-4o標準(ほとんどのタスクに最適)
o3高度な推論(旧 GPT-4ベース?)
o4-mini推論速度重視
o4-mini-high視覚的タスクやコード向け
GPT-4.5(試験)長文・調査・アイデア生成向き
GPT-4.1 / 4.1-mini旧バージョン、用途により最適化

GPT-3.5 は現在利用不可(Plusでは)

  • 以前は 無料プラン専用としてGPT-3.5が残っていました。
  • しかし、2024年後半~2025年初頭にかけて廃止または段階的に非表示化された模様です。
  • 特に PlusプランではGPT-3.5の選択肢は完全に消えたと見てよいです。
  • 現在の無料ユーザーでも、明示的に「GPT-3.5」とは表示されず、GPT-4o miniを内部的に使用中です。

しかも、4.1を旧バージョンって言っています。
あり得ない。

英語から日本語になったので、またおかしくなったんだろうと。

これで一件落着

皆さんもChatGPTに関して簡単なミスをたくさん犯しますので、信用せずに。
そしてなるべく Deep Research を使ってください。

これですら、ネットの情報を頼りにしているので正しいとは言えませんが、自分で調べるよりより高度な調べ方などができます。
そこからファクトチェックをしてもらえばいいわけでs.