
日本の電子ブック市場を開拓してきたのはソニーでもある。他はハードを売っていたが、ソニーだけは出版会社と連携を取ろうとひたすら頑張っていたのは事実だ。
今日の朝日新聞の見開き一面広告!
昨日東京国際ブックフェアにて楽天がKoboを披露させたし、アマゾンもKindle Jを投入。でもこのe-inkを利用して電子ブックを出してきたのはソニーだったんだよね。どうしてこうなるの?ってソニーの担当者たちは思うはず。
答えは簡単。ソニーはハードだけの売りを重視していた。本と言うソフトが足らない。日本のメーカー思考はハードのみでコンテンツはついて来ない。なぜそれがわからんのか不思議だ。一度倒産でもしてリセットするしかないのかも。そもそもリセットされた有名企業が韓国のLGグループ。旧ゴールドスターの不採算部門をなくしてラッキーと言う名前をつけた。そう、LGの名前はLucky Goldstar社なんです。そこまでドラスティックにやらないとメーカ思考はリセットされないんです。さて、本題・・・
ソニーが開拓してきたが、やはりコンテンツ不足。突然楽天が乗り込んできた。ソニーのタイトル数は58,600点で約2,000タイトルが無料で読めるとのことだ。片方、これから始まる楽天のKoboは世界規模でのタイトル数は240万と言う桁違う数で無料で読めるのも二桁違いの2万タイトル。それで・・・
肝心の日本語のタイトルは?と言うと・・・本日のホームページ情報からだとまだ約3万、しかし無料で読めるのが約1万タイトルもある。あれ?ソニーの2,000の5倍じゃん!
さて、ハード的には互角とは言えない(楽天Koboには外部メモリがない)が圧倒的にハードが安い。半値に近い!ソニーのWiFi版が16,800円でKoboが7,980円じゃない!ソニーには3G+WiFi版があり、これが19,800円。Amazon Kindle Keyboardの$139(80円換算で11,120円)よりも高いじゃん!それにKindle Touchよりもう〜んと高い・・・価格競争になったら定価がどうであろうが、勝ち目は少ないと思う。
ビジネスモデルとしては・・・AmazonやAppleが値段の交渉権を持っているのが著者として良し悪しがあるが、日本の本の場合は出版社が値段を決める。そこの交渉の余地がない。たぶん楽天はウルトラCをかまして別契約をしているんだろうと想像する。それはともかくとして、消費者メリットは?
こりゃ、楽天に分があると思う・・・今後ソニーが必要なのは神通力ではなく、地道に国内と海外コンテンツを増やすことだと思う。ちなみに3G回線を利用した場合、アマゾンでは世界中どこへ行っても無料。ソニーはAuの回線が通じるところだけ・・・勝負あったな・・・