FCCJ−挑戦する世界の通信社

2018/01/23 日本外国特派員協会で夕飯を兼ねてAP通信社で元FCCJのPresidentでもある我孫子和夫氏と共同通信社の山口光氏の両名(二人ともFCCJ正会員)を迎えて出版した本「挑戦する世界の通信社:メディア新時代に」の本を紹介した。

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APもReuterも共同通信社も基本はB2Bで新聞社に情報を提供している。
故にB2C(末端)に提供すれば新聞社のビジネスに割り込んでしまうので情報の卸しに徹底している。
確かに一部直接エンドユーザーにも提供しているが、これは新聞社とコラボして情報を提供しており、費用や売り上げは折半する形で得ているとのこと。

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働き方改革は始まったばかり

昨年(2016年)から安倍内閣により働き方改革が発足した。
そんな中、内閣で開示していた資料をずっと目を通していたところ、時の人と言うばかりの相模女子大学の先生でもあり、少子化対策などの本を出版されている白河桃子先生の記者会見に参加することができました。

2017/07/13 の会見は、あくまでも今、御社の働き方を変えない限り市場に取り残されて、会社も終わりますよと伝えたる場面でもあった。もちろん、先生の持論もあるが、私が見た内閣が開示した資料の中で白河先生の資料が一番まともであった。
何故なら、どっかの議員が役人に作らせた中学生並みの切った貼ったのスクラップブックのような資料ではなく、きちんと精査された内容であったからだ。

働き方改革実現会議資料

まず、働き方をどう改革せねばと言う話から始まった。
残業とセクハラ問題で電通で女子が一人自殺された。電通に限って言えば、これが最初ではない。これが社風であり、未だに問題があると言う声がSNSを通じて聞こえてきている。更に別の記者もそこを指摘して質問をしてきた。

働き方と言うのは残業をなくせば良いと言うのではなく、仕事を効率的に行い、きちんとした報酬を提供しようと言うことである。
日本企業の問題は1日掛けて行う仕事に、もしある人が1時間弱でやり遂げてしまい、更に他の仕事をやらさるなら、本来ならその社員に数倍の報酬を支払うべきであるが、日本企業はそうせずにそのままズルズルと行ってしまうからこそ、業務改革が進まないとも考えられる。

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中京テレビ放送がネット配信番組を

今日、日本外国特派員協会にて中京テレビが記者会見を行った。
そこのクリエイターの一人として今回記者会見を仕掛けたのが昨年度の会長の Suvendrini Kakuchi さん(写真中央の女性で、我々は通称Driniさんと呼んでます)。

2016-09-05 13.04.49

今回、既にネット動画配信アプリやサイトが乱立するなか、何故こんな無謀なことを?と思われる方が多いと思う。そして、更に、これから新たに中京テレビさんのためだけのアプリをダウンロードするか?

まず、この仕組み(野望)を伝えよう。
中京テレビは東海地方のローカル局で、それがキー局へ地方コンテンツを提供している。
そのメインの現場が岐阜県、三重県、愛知県である。そして中心が愛知県名古屋市である。
そんな田舎のテレビ局が何を血迷って世界を相手にするのか。

そこで、このサービス(役務)を説明します。
記者会見での配布資料はこちら: http://bit.ly/2c1ug8A (Dropbox連携)

名前は「Chuun」(チューン)でスローガンが「手のひら改革」!!!
もうこの時点で鷹の爪団と戦うような野望がメラメラ。(f・Д・)f タ~カ~ノ~ツ~メ~

ここには大きくオリジナリティを出す2つの仕組みがあり、名前が中途半端な3.9chと4.1chがある(笑)
その他、地上波放送の再放送の配信とスポーツとニュース専門チャンネルの合計4つ構成で成り立つ。

3.9チャンネルがChuunでしか見られないクリエイターのオリジナル番組。
4.1チャンネルが中京テレビが制作した番組の再放送。
東海エリアのニュース・スポーツ。
その他、地上波の配信。

本日記者会見を行ったのが写真の両端はFCCJの人たちなので省きますが、右の外人の横からコンテンツ統括プロデューサの青木繁治氏、その隣りが文学界からの小説家の石田依良氏、中央の女性が前述のSuvendrini Kakuchi氏(外人ジャーナリスト)、そしてお笑い界からの放送作家である倉本美津留氏です。

4人のそれぞれの意見が出ており、まだ、どんな番組になるかわかっていないのと、地方創生を意識して作っていくと。

やはり、版権フリーにしていきたい意識もあり、若者を大勢取り込みたい。
東海地方を中心に日本とアジアをもっと近づけたい、これからは若い人たちが自分のメディアを通じて発信する時代であるのでマスメディアではなくマイ・メディアでもなく、「人メディア」的な要素でChuunを育てていきたいと。
ここ(Chuun)でしか見れないクリエイターたちを通じて面白い番組を作っていきたい。だからこれをやる意味があると。
2020年のオリンピックのことはまだ考えていない。英語配信?今でも不明なのに、そんな先のことはどうバケているかわからないので長期戦略は走りながら考えたいと。

アップロードした時点で、ニコニコ動画やYouTubeにも無断転送は想定している。
しかし、最初にChuunのアプリをダウンロードして欲しい。
そこから拡散されるのは仕方ないと思うっている。
そして、今後はもっとクリエイターさんたちも増やしていきたく、番組を見守って欲しい。

いちローカルのテレビ局がやることは厳しい試みだが、星の数ある番組の中で、なぜかと?
プロデューサの青木氏は、中京テレビのDNAにあるのだろうと。
変わった風土があるのが中京テレビなのだろう!
そして取り敢えず、今日の記者会見に上司に「かまして来い」(Kick Ass!)と言うメールが来たくらいだそうだ。

Chuunは安定を求めるのではなく、やってみせる!
Chuunでしか見れないクリエイターたちを応援して欲しい。
そしてこれが低迷しているテレビの視聴率アップにも繋がるだろうと言う野望がある。
無料配信がため、アプリで広告が入る仕組みにするのか、スポンサーを呼び寄せるのか、その両方になるだろうと。
しかし何をやるかはわからないけど(笑)

NTTドコモのNOTTVがユーザ獲得できず失速し、Hulu、Netflix、YouTube、ニコニコ動画と戦うことになるだろう。Good Luckとしか言いようがない。メゲていたら何もできない時代であることは確かでやったもん勝ちである。