アッパレ!

Japan Times からの記事からの情報です。
https://www.japantimes.co.jp/business/2025/07/15/companies/yahoo-japan-news-website/
元ネタは英国の Press Gazzette からであり、SimilarWebのデータから算出した内容です。
https://pressgazette.co.uk/media-audience-and-business-data/media_metrics/biggest-news-websites-in-the-world/
では、ここでいくつか考えたいことがあります。
なぜ、Yahoo! Japanがトップになったのか、そして日本人にどう関係しているのか。
日本語を読み書きするのは、赤ちゃんも含めて人口の1億2000万弱。
外国人が今、マンガやアニメブームで日本語を学んでいる数も含めたらその倍くらいだろうと。
だがこの人たちが全員 Yahoo! Japanで検索するだろうか?
答えはNOだ。
日本にいないならなぜわざわざ日本のサイトへアクセスするか(日本のことを調べているならわかるけど)が疑問になる。
Yahoo ニュース(日本)は2025年5月に9億2100万回の月間訪問数を記録し、世界最大となりました。
これは2位のブラジルのGlobo.com(7億9500万回)、3位のニューヨーク・タイムズ(6億2450万回)を大きく上回り恐ろしい数を叩き出したことを意味します。
Yahoo! Japanの月間PVは恐ろしく150億とのことです。
マジですか!? と。
よくぞサーバが持ちこたえているなと。
これは日本が全世界と異なる特殊な事情があるのだろうと。
調べたところ、日本のインターネット普及率は88.2%(1億900万人)で、モバイル接続数は人口の157%に相当する1億9400万回線とのことです。
この高い接続率が大量のトラフィックを生み出しているといえるでしょう。
更にYahoo! Japanは1996年からソフトバンクと提携して日本で活動している。
これはどこの国よりも古い共同システムである。
日本に「You Got Mail!」のAOLが乗り込んできたが、なかなか立ち上がらなかったのも事実です。
ここも色々とYahoo! Japanみたいな仕組みを作っていたが、実際ショッピングやオークションのECまでは取り入れが遅かったのと、ユーザが無料登録できなかったというのが日本では離陸しなかったのだろうと。
老舗のニフティなどもネットにつながるタイミングを逃したのも事実です。
更に他国ではGoogleがほぼ全シェアを持つところ、日本ではGoogleが80.45%しかない。
Yahoo! Japanが9.25%で残るがMS Bingや他のところである。
実際、5月ころから葬儀業界においてもGoogleだけのSEOでは足らないと言われており、Yahoo! JapanとMS BingのSEO対策をしないといけないだろうと言われていた矢先である。
特に、日本文化における「ハイコンテクスト文化」が情報行動に与える影響や、「権威への信頼」といった社会心理学的側面がポータルサイトの利用にどう繋がっているだろうという見方もあります。
日本はガラパゴス国家であることは昔から知られています。
ガラパゴスだからこそ成長したという見方もあります。
Yahoo! Japanはユーザーファースト思考があり、日本人のために調整しているとも言えてます。
その証拠として、最初はフリーメールアドレスを配ったのもあり、更に自主的にYahoo! Japanへ企業ならサイトを登録できる仕組みを作りあげました。
その後、クローラーが発達し(当初からAlta VistaやLycosなどのクローラーはあった)最終的にYahooも自己申告ではなく、質が高い仕組みを取るようになりました。
Googleもアルゴリズムとしてリンクが多いサイトは優良だという認識で検索結果上位を示す仕組みではあったが、これが破綻したのでSEOを取り入れるように。
ポルノサイトが18歳以下なら、ほとんどが質問で18歳以下ならYahoo! Japanへリンクしていたのもありました。
ただ、2010年にYahoo! JapanはGoogleの検索エンジンを採用して世間を騒がせた時代もありました。
様々な紆余曲折を経験し、文化的に「全部入り」が好きな日本人がYahoo! Japanを見るようになったのだろうと。
その安心感を売るというユーザ心理を活用して今の地位につながったのでは。
なぜそうなったかを考えると、日本のハイコンテクスト言語仕様が日本人の共感を得たのだろうと。
言わなくてもわかっているだろうというところを意識してサイトを作り、更に日本人が見やすい(納得しやすい)構造にサイト構築したところに「安心感」に魅了されたとも考えられる。
だからこそこのポータルサイトが普及しているのだろうと。
ワンストップショッピングを望む文化もそれである。
興味深い結果があるのでここでシェアしたい。
各国のデジタル環境の違いをさらに明確にするため、教育水準、メディアリテラシー、そしてインターネット利用状況を比較する。以下の表は、日本、ブラジル、米国の核心的な定量的データをまとめたものである。
| 国 | PISA読解力スコア (2022) | メディアリテラシー指数スコア (2023) | インターネット普及率 (2024) | 主要なデジタル環境 |
| 日本 | 536 | 77 | 約85% | ポータル中心 (Yahoo! Japan) + クローズドSNS (LINE) |
| ブラジル | 379 | N/A | 約84-88% | ポータル中心 (Globo) + グローバルSNS (WhatsApp, Instagram) |
| 米国 | 465 | 60 | 約86% | 検索中心 (Google) + 断片化SNS (Facebook, YouTube, TikTok) |
これはGemini 2.5 Proにリサーチさせた内容から取得している。
私自身は個人的に日本人のメディアリテラシーが高いとは思っていないが、それでも米国よりはるかに高いのがうかがえる。
米国は規制がたくさんあり、どれが本当のことなのかも不明である。
日本は本当にそれが事実なのか不明である。
ここの差は微妙かも知れない。
メディアを信じたい日本だが、Yahoo! Japanみたいなポータルがあるから安心感がある(リテラシーチェックができる)が、米国では得体のしれない検索結果だからこそ真実が見えない。
つまり、情報過多の状態でもYahoo! Japanがゲートキーパー役を兼ねているとでも言えるのかも知れない。
私としては、ある意味、リテラシーだけでなく教育と教養もあるのかとも考えた。
これは、欧米でよくあるのが自動車のナビで「ここを左に曲がれ」と指示をしたら即座に曲がって壁にぶち当たる人がいたりする。これは考えを持たない人が多いのかと。
TikTokで流れている映像で、そのような行為をすれば怪我する結果が見えてない?というようなことも。
でも、ホリエモンがTwitter(X)をバカ発見器とも呼ぶくらいで、日本も大差ないではないかと。
そういうのを考えると、教育や教養ではないというのがわかる。
それなら、メディアリテラシーと情報の精査。
そこに安心感と便利さで出来上がるYahoo! Japanが存在するからこそ、月間訪問者数が9億を叩き出したのだろうと。
更にGlobo.comを見ていただけるとわかるのが、サイトは単なるニュースサイトである。

メニューを見たが、生活に特化したものがない。
旅行、買い物、移動手段、音楽、占い! そういうのが一切ない。
更に老舗の”You Got Mail!”のAOLも大した事ない(今回はランク外だが)

Yahoo! Japan は非常に優れたサイトであることがわかる。
こちらにGoogleでまとめたPDFがあるのでダウンロード可能にしてありますのでぜひご参考にしていただきたい。