ロシアでのメッセアプリはすべてバックドアを

さすが、恐ロシアだわ。
こんな法律を可決してしまったとは!執行はまだ先なのか?

http://www.dailydot.com/politics/encryption-backdoor-russia-fsb/

要するに、メッセンジャーアプリはすべてバックドアを仕掛けねば罰金を制裁するぞと。
そして別の情報源によるとその罰金額はどうやら100万ルーブル(約15,600ドル)を支払わねばならないと。
日本円にすると160万円チョイになる。

なぜ、こんな法律を可決したかと言うと、やはりテロが多いからだ。
ここの国は常に自国内でテロと戦っている。
チェチェンも同様に、ウクライナとのクレミア半島の件もある。
更にほかの旧ソ連に所属していた国々との民族対立も少なくない。

そこで一番厄介なのが、互いに暗号化された通信だ。
元祖暗号化通信で一世風靡したのが今ではシェア1%以下のBlackberryだ。
ここのBlackberry MessengerアプリはBBMどうしの通信の場合、内部で暗号化されていたので当局が中身を見ても読めない。ここでサウディアラビアとかがBlackberry Messenger使用禁止法を促したくらいだ。

さて、今回は、まだ可決されただけで法律化されていない様子だ。

バックドアを仕掛けることで問題があるのは、そこの当局だけではなく他も脆弱性を突いてくる可能性もある。
更にiTunes Apps は国別でユーザIDを申請したら、どこの国のアプリでも取ってこれる。
Google Appstoreの場合は、その端末がどこで登録されたかで規制をかけているが、iPhoneの場合はそれがないので、どの国のアプリでもゲット可能。

更に厄介と思うのがアプリ開発者もロシア仕向けを出さねばならなくなるのと、それがどこでどんな悪さをするかもわからない。バックドアは常に塞ぐモノであるから、あえてそんなモノを設けると言うのはプライバシーだけではなく、セキュリティ上にも大きな問題が発展するだろう。

さて、どうなるやら・・・

 

LinkedInがMSに買収

2016/06/13に世界中に大きなニュースが走りました。
マイクロソフトがLinkedInを買収したとのことです。

色んなところでニュースが書かれましたが、ちょっとGeekwireのを紹介します。
http://www.geekwire.com/2016/linkedin-ceo-jeff-weiner-explains-agreed-microsoft-acquisition/

一体いくらで?と言うと$26B・・・つまり$26,000,000,000ドル。
日本語で260億ドルと言う金額。
日本円では$1@104円の換算だと2兆7千億円。

さて、LinkedInの登録数はと・・・400M(4億人)ってことです。
Facebookの1/4くらいかな。現在16億人とのことです。
http://newsroom.fb.com/company-info/

$26,000M(26B)を400M人で割ったとしたら、1アカウントが$65の計算になります。
はい、LinkedInのユーザ一人当たりの価値が$65、つまり104円の計算で6750円ってことね。
これは、Skype Outの年間契約金額とほぼ同等です。(そこかよ!)

更に、このビデオの最後(追伸)で入れましたが、MS Azureのプラットフォームを活用すれば更に威力が発揮するのではと。現在、MS Azureのクラウドは静かなモンです(笑)そして、MSはSNSが弱いのでLinkedInを買収することによって相乗効果を得たことにもなります。LinkedInを傘下に収めることによってAzureの上で走らせて、AWS以外の選択肢を人々に魅せつけることも可能。

もう一つは、Nokiaの買収と違って、ハードを買ったわけではない。
MSの得意分野でもあるソフトとコンテンツを買っている。
正直なところ、SNSは不得意な分野だろうけど、ケータイビジネスよりもずっと理解しているはず。

取り敢えず、LinkedIn CEOのJeff Weiner氏は取締役会ではなく、MS CEO Nadella氏に報告することで企業経営の判断を迅速にすることができる。これが取締役会にだと、カネの流れだの、経営判断に時間がかかり、チャンスを失うことも多いだろうから、そこはFBがInstagramやWhatsAppでやっている、野放し方式のほうが企業価値を独自に高めることも出来るのと、買収されたほうも資金面も心配せずに活動できるのでWin-Win状態(あー、この言葉を使いたくなかった)を生み出せるだろうと。

2016/06/20