とてつもない悲しみの中、葬祭業は地震直後から国や業界のトップからの要請で現地に入っています。書こうか、書かまいかかなり悩みました。
遺体衛生保全協会の役員は直後から現地へ入って手伝っています。この人たちも葬儀社の役員や法医学の先生たちです。
そして上からの要請 でもっと人を派遣して欲しいと。
葬儀社によっては福島県の原発の近辺へ行ってくれとも お願いがきました。
自衛隊や救助活動を行っている人たちが防護服を着ている中、現地へ行く葬儀屋さんには 支給されないとのことです。ちょっと待った!が掛かりました。会社として誰が責任を持つのか。阪神淡路大震災の時も大勢の葬儀社が国の要請で駆けつけまして手伝いましたが今回は事情がちょっと違います。
昨日1979年のThree Mile Island事故と同じレベル5まであげられました。
クリントン国務長官が日本の原子力に対する隠蔽体質に激怒したとのことです。
しかし、40年前から稼働している原発があの地震と津波に耐えたのは評価するべきです。きちんと止まったことは確かですが、その後の対応がマズかったと言うべきでしょう。しかし現場では決死で鎮圧作業に励んでいる人たちがいることは忘れてはなりません。色んな専門家がマスコミを通じて意見を交わしているが果たして一部の真実を隠していないだろうか?
さて、問題はこれから葬祭業の動きを考える必要があります。
今の魚群探知機の 性能を用いれば全て海の底が見えてしまうと言われてます。
魚みたいな小さい物を見える のに人間ほどの大きいものが見えないだろうか?しかし、見えたとしても引き上げることが出来るかどうか。
更に 今日で8日目に入りました。まだ不明の1万人以上の方々や未発見の遺体の損傷はかなりの状態かと思います。
通常、葬儀社が利用するドライアイスはあまりにも重すぎて現地へ持って行き活用するには現実的ではありません。そのままムキ出しで持って行くことも出来ないのでクーラーボックスに入れるしかありませんが、それだって輸送中に気化します。
環境的にも採算性ド返しでも一人10kg/日を考えたら毎日の温暖化ガス排出量が膨大になります。単純計算で1日100名分で1トンのドライアイスが必要となります。それ以前にその量のドライアイスを作れません!通常の 生産能力を遥かに超えています。
次に考えられるのが防腐剤を活用。しかしこれだって安全とは言えません。どうするかを国会で決めるはずです。
悲しい中、身元が確認出来るようになればすぐに火葬する必要がありますが、残念ながら現地の火葬場が稼働出来るところが極端に減ってしまい、こちらも能力を遥かに上まってしまいました。残るは土葬です。
緊急用の災害時の簡易組み立て式の棺がありますが、これも重さがあり、現地へ運ぶのが手間と送料が多大に発生します。納体袋(のうたいぶくろ)と言う手段があり、 警察や消防、多くの葬儀社で活用されています。葬儀社も安置所がいっぱいです。
ではどこに?
早く国へ結論を出して欲しいです。