今、自分がいるところの裏側ってどこだか知っている?
日本人なら、だいたい南米のどこかと思われるだろう。
だからチリとかで地震があると、岩手で津波が押し寄せる(これがリアス式海岸ができた理由とも言われる)。
チリは南米の西側だ。
おおよその予想はつくよね。
簡単に地球儀がなくても調べる方法があるんです!
https://www.antipodesmap.com/

じゃじゃーん!
ブラジルの東側の海でした〜!
そもそもなぜそんなことが気になるのか?
Elon Musk氏のBoring Companyってのを知っているだろうか?
これは重力を利用して地球の中を掘って別のところへ移動する仕組みを作る会社だ。
つまり「重力エレベータ」を使うっていうことだ
そもそも、なぜそんな途方もないアイデアに投資家は群がるのかがわからない。
「Boring」は「ボーリング」、穴を開ける、つなり「掘削」のことだ。
あと「つまらない」っていう意味でもある。詰まったら大変だ(意味が違う)
掘削は垂直とは限らない。
トンネルを掘るのも同じボーリングだ。
要するに我々日本人が常に目にしている山の中を切り抜くだけではなく、地下鉄なんかでも全てこの技術が応用されている。
掘削には色々な方法があって、たぶん、この技術は日本が世界一だろう。
とくにシールド工法なんて、穴を開けながら壁を作っていく。

こいつ(カッターブレード)のデカさがわかるかと思う。
回転し、円状に掘っていき、前に進む。
そして、この硬質のカッタービットがおろし金のような役割をする。
日本でこのブレードを作っている大手がNOK社(日本オイルシール株式会社)である。
たまたま、私の友人が藤沢の開発センターで勤めている。
次に、私が関係していたのが、日本BTA社である。
https://fs21.com/
ここでも深孔明け加工をしており、穴あけ技術が得意とする。
ドメイン名がFS21っていうのは、フライトシミュレーターを開発していたからだ。
現在はこの事業はやっていないが、私がシステムのコンサルティングに入った6年前は開発していた。
穴を掘るには「ビット」が大切である。
NOK社はこのビットでかなりの利益を上げている。
なぜなら消耗品であるからだ。
硬い岩盤を掘り進めるとどうしても摩耗する。
ましてシールド工法のカッターブレードが数メートル進むだけで交換せねばならないと聞いた。
私の場合は、スカンジウムの販売でどこかないかと。
SCは柔らかい金属でしかもレアアースでもある。
これだけでは、使い物にならない。
しかし、ふと思ったのが、何かと混ぜたら使い道があるぞと。
そこで発見したのがアルミと合体させると化学反応を起こし、超硬質な合金ができることが判明した。
この希土類元素であるスカンジウムとアルミと他の元素を混ぜることで強度が増すのでドリルビットに使えないだろうかと。
早速日本BTAさんに連絡して、相談してみた。
それなりのところを紹介してもらった。
しかし、ぶち当たるところは、さらなるハードルが高いところがあった。
さて、それは置いといて・・・
掘削して、地球の裏側に出るとなると、必ず地球のマントルを通って(マントルだけで外側と内側で約2900Kmある)、コアにたどり着く。そのコアの温度は5200℃ってことなので、まぁ、たいていのモノは溶けてしまう(この温度で溶けないものってあるのか?)ので、地球の中心を通って反対側には行けないな。
しかし、NYからサンフランシスコへ行くなら重力を使える。
マントルの中を勧めばいいだけだ・・・簡単に書くがそうはいかない(笑)
https://www.thoughtco.com/all-about-the-earths-mantle-1440906
しかもプレート・テクトニクスもあり、地盤が動く。
(∩゚д゚) アーアーアー 日本のお家芸の地震だ・・・
はじめて来日した外国人に「ここは日本だ、地震に慣れろ」って私は伝える。
身も蓋もない言い方なんだけど・・・

ちなみに外国で震度3くらいを感じたら、慌ててね!
住宅が倒壊する可能性があるから。
とくに豆腐建築で有名なC国とか土を固めただけで出来ている住宅があるところは。
そうだ、モロッコでM6.8の地震があった・・・
被害に遭われた方やお亡くなりになった方々にお祈り申し上げます。
一刻も早く復活なされることを祈っています。
話が脱線した・・・
つまり、地球をくり抜いて高速に移動するというのは無謀なことなんだわ。
そんなエピソードを子供のころ、ドラえもんで読んだことがある。
のび太くんがどこでもドアを使わずに移動する方法とか。
1970年代の当時に「重力エレベータ」という言葉が利用されていたかは記憶にないけど。

人相悪いな(笑)
結論として、この Antipodes というのは自分がいるところの地球上の真反対の場所を意味する。
どうやってそこにたどり着けるかは別問題であり、教養として知っていただきたいだけである。
では良い一日をお過ごしください。