日本人はファクスを好む

FAXってどう使われているか?
ビジネスも家庭でもFAX(複合機)は存在している。
そしれFAX機にはどのようなモノがあるか。

まず、FAX機について。
業務用プリンタ・ファクスの複合機、業務用インクジェット複合機、家庭用インクジェット複合機、インクシート型ファクス電話(これは家庭用と業務用があった)。

インクシート型はほとんど存在しない。
以前はブラザー工業さんが出していたが、もう存在しない。
インクリボン型もあったが、それもない、
なぜ熱転写で業務用及び家庭用で姿を消したかと言うと、シートを反転してコピーすれば内容が見えてしまう。これで25年前、我々はインクリボン型のファクス開発を中止したのだが’(情報漏えいを口酸っぱく言う欧米から「こんなもん使えるか!」といわれたので)、家庭用では残った。

さて、トナー(レーザやLED)とインクジェットは未だに健在だ。

毎年、インクジェットやコピヤーと一体型のもので累計出荷台数が200万台を超えているそうだ。想像すると恐ろしい数だが、主に複合機(電話・ファクス・スキャナ・コピヤ)の数と認識して頂きたい。

IDGによると2776万台のプリンタの市場だった。
http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/201703312Apr.html
複合機もそこに含まれていて、200万台くらいのファクスは約7%の数になるのだろう。

海外と日本の企業文化でファクスが必要かどうかを考える必要がある。
日本では昔から社員1名にPCを1台割当られていたわけではない。
そう言う意味で、情報の共有化はファクスや電話の伝言ゲームが必要以上に発達したとも言える。「報告・連絡・相談」のバケツリレー。

更にFAXが消えないのは、プリンタ・コピヤーメーカーが日本だからだ。
FAXは付加価値としてずっと付け加えていく。
これがないとビジネスができませんよと言うくらいの勢いだ。
更にインターネットFAX機能は実はパナソニックが実装させている。
当時、プリンタ開発時代に旧松下電送さん(目黒)の豊田さんと仕事をしたことがあるので熱い気持ちはわかる(笑)

さて、葬祭業においてはどうだろうか。

はい、未だに一人1台の時代ではない。
今ではスマホでやり取りをした方が早いだろうけど、実は多くの葬儀社はスマホすら使えない人たちが多いだけではなく、高齢者が多く、スマホの文字が見えない人たちの少なくない。50歳以上になればそれが謙虚に現れる。

そうなると印刷されたFAXの方が楽である。
視覚的にも楽である。
それならタブレットを持ち歩けよと言いたくなるでしょうが、やはり印刷されたものにはかなわない。

もう一つ大切なのは、戒名・法名に梵字が書かれてくる。
お寺さんとしては、野位牌に戒名を書くのだが、檀家寺から葬儀社に送られてくることもしばしばある。
これをFAXして位牌に貼り付けて欲しいとお願いされることもある。

更に、昔の人の名前で漢字で点を打つか打たないかと言う、とっても厄介な人たちもいる。「さいとう」さん「わたなべ」さんの名前ですら、電子メールで送信してきた人すら間違える。

そうなれば「さいとう」さんの「さい」は10種類以上もあるし、「わたなべ」さんの「なべ」の字も数多くある。このミスを防ぐにはFAXしかない。
そして、証拠にもなる。

葬儀社に限ったことではないのだが、それなら、FAXとPCを連動したモノを会社で導入して欲しい。
そこになると efax さんや interfax さんの仕事だな。
ちなみに、MS Windows 3.1と95の開発時代にプリンタとファクスをどうするかで、当時のefaxさんと25年前にお仕事をさせてもらった。当時はWin 95のベータ名はWindows Chicagoだった。
更に、プリンタに外付けコントローラを付けてFAX化するものは当時のJetFAXさんのもあった。

ここに記事があるので参考にしていただきたい。

日本人は保守的であるのは無理ない。そう言うもったいない感覚が強くて捨てれない文化でもある。
だからこそ、未だにWin XPやIE6が残っている国なんだと思います。
これには固定資産税の問題も起因していそうだけど。

ちなみに無駄な営業FAXを送ってくる業者がいる。
これは片っ端から着信拒否している。

それと、Raspberry Pi3を使ってネットワークFAXを作っているのは私だ(笑)