先ほど葬儀社を紹介するサイト https://jfuneral.com にも紹介しましたが、やっとこの本を読めるような状態になりまして、皆さんにもご紹介したいかと思いました。
さて、この本ですが、葬祭業になぜ入ってきたや、そこに務めている人だけではなく、葬儀に関係する火葬場の職員さんやエンバーマーの人たちを取材しております。
葬儀の打ち合わせの前の現場がどうなっているか、ご遺体を扱うのにどうしているか、さらに変死体発見して引き取りに行ったときの状況など生々しく書かれております。
この本は弔う人、そのサポートに入る人、黒子である葬儀社の人たちにスポットライトを当てた本です。
井上理津子さん著者の「葬送の仕事師たち」です
そして、これは決してウソではありません。
なぜ私がそれを言えるかというと、私も同じことを子供の頃からずっとしてきたからです。
場合によっては、足を踏み入れたところが血の塊だったり、風呂の中で茹だってしまった人を引き出そうとしたら、ベロンって皮が向けて私の指が筋肉まで入り込んでしまったり・・・
そして、ご遺体の危険性を学ぶ日本ヒューマンアカデミーの生徒さんたちやそれを教える講師の方々の取材なども。
著者の井上さんが2015年6月18日に、私も一人の常任理事として務める日本葬送文化学会の定例会に講師及び本のご紹介としてお招きされました。
これが当時のお話でした:
29歳の時にフリーランスになって活躍をしている。テーマをその時に求めて書いていた。今回、「葬送の仕事師たち」を発行。本を書く切っ掛けは4ヶ月間で両親を一人づつ亡くしたから。千里会館の隣に住んでいたが、まったく参列者の一人としてしか葬儀に関わっておらず、葬儀を意識したことがなかった。インタビューをする仕事をしていながら、葬儀関係のことをやったことがなく、何も知識のなかった人だった。☆もしかしたら、葬儀社って外から見えない仕事なのか?
4ヶ月前に母親を見送って、次に父を送っても慣れてはいなかった。その後に、青木新門さんの本と、おくりびとを見た。一年くらい映画は生々しく見れなかった。
葬儀は要らないと葬儀は要る本が出て読んだ。どっちも共感できるし、共感できないところがある。
当時は葬儀社の業界も知らなかった。全葬連、農協、互助会、フリーもわからなかったので、それでインタビューに行っても門前払いを食らっていた。
ある人に(本の2章で紹介–大阪の堀井さん)日が当たらない人たちを取材してくださいと、そこで背中を押された。昔は葬儀社に取材を申し込んでも、上の方が拒むことが多く、この人たちが業界を暗くしているのではと?業界としての閉鎖性があるので、取材拒否している。これが葬祭業の悪さ。☆「青木新門塾」がある←調査サンライフ竹内会長:母親が死んだことを実感出来ない子どもこそ不幸な子どもはいないだろうと。アメリカでエンバーミングしてからご遺体と握手してお別れをしていた。
それが衝撃的だった。ホームページで金子商店=「適正価格」←これって何?葬儀屋って「ものすごい言葉を持っている」と感じた。死生観に繋がるのではと。ボッタクリではなく、社会の底辺の仕事だという風に見られていたから、きちんとそれなりに料金を得るのが当然ではと感じた。
火葬場を中学校の社会科の見学で行くのがいいと思う。本を弔うのは、弔われるのはを考えて読んでください。2015/06/18 私の定例会メモより